東京・大島在住の作家さんとの出会い

 私の仕事に関する感性をかえてくれた人物がいました。

 

 その方は、東京・大島に在住する作家の尾形勝義 様です。

『鉄線の錆をいい感じに出したい、真っすぐな鉄線がほしい、好きな寸法の鉄線がほしい。そして、美術館へ展示したいので加工をお願いします』という依頼でした。普段、鉄線の加工をしております、私からすると鉄線の錆はあってはならないことであり、まさに青天の霹靂でした。さらに、『鉄が錆びていく色の変化は大地への回帰のイメージと重なります。』私は、この言葉に心をうたれました。

 私は、作品を拝見するため東京の美術館へ向かいました。普段なんでもない鉄線が輝いていて昼夜によって見え方が変わり、錆も美しい。私は感銘をうけました。そして、私は『もしかすると、あらゆる鉄線の作品で地元東大阪の方が喜んでもらえるのじゃないか。周りの人々を笑顔にしたい』そんな思いに心が動きました。

 東大阪市の地場産業である鉄線・針金と東大阪市のシンボルであるラグビーフットボールをテーマにし、芸術家による融合作品。機械的な生産ではなく、手作りにこだわる。土の上、美水の上、緑の中で作品が四季折々変化していくの楽しむ。例えば、秋になれば落ち葉がつき、雪の日には雪が付着し幻想的な見え方になる。春には桜とのコラボレーション。梅雨時期には一気に錆が加速し、錆は雨の度に変化していき、錆びかりしレトロ感を醸し出しながら素敵にみえる。夏には梅雨時期とは違い錆がより一層美しく輝く。

そして、鉄が錆びていく色の変化は大地への回帰のイメージと重なります。

 

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