鉄線の用途

普通鉄線は主にコンクリート管やヒューム管、U字溝、コンクリートパイルといったコンクリート二次製品の補強用や、機械部品、釘等に使われる鉄線で、軟鋼線材をダイスによる冷間引抜加工することで得られる素材となります。

なまし鉄線は主としてロープのように結束線として使われる鉄線で、古紙回収業者の古紙梱包用、建築現場で資材や丸太などで足場を組む際の結束線、ビニール皮膜線として使われます。

くぎ用鉄線は、その名称の通り、釘の材料となりますが、これには普通鉄線が使われることもあります。

コンクリート鉄線は、補強用としてコンクリートの内部に用いられる鉄線で、断面が円形となる通常の丸鉄線のほか、表面から突起が出ているリブ線と、表面に凹みがあるインデント線があります。コンクリートは圧縮強度に極めて優れますが、引張強度には難があるため、鉄線を内部に用いることでこうした点を補強する狙いがあります。